秤は自分の中にある
秤は自分の中にある。
昔イチローがこの言葉をインタビューで言ってた。
何年か前までは常に人の目が気になり、
「あぁ今この人にきっとこう思われた。駄目なやつだとか思われてるんだろうな。そう、自分はなんて駄目なやつなんだろう」と何も言われてなくてもひたすら妄想を膨らませ、
ただただ自分を貶めていくだけだった。
自分の心の中に想像上の他人の秤を築きそれに基づいて自分を審判していた。
しんどかったし今思えば変な話だ。
他人から見えるのは自分のほんの一部分だけで
評価なんて一瞬でコロコロかわるのに何故そんな
おぼろげな実体があるかないか分からないようなものに固執する必要があったのか。
いや。ない。
自分と一番一緒に長くいるのは紛れもなく自分で
自分とは自分の味方になるかならないか自分で選択することが出来る唯一無二の存在。
どんなに好きでどんなに信頼している人にも長く生きれば生きるほど、
たとえ本人にその意図がなかったとしても、いろんな意味で容易に傷つけられる。
そんな時やはり自分の味方になることを選択するのも自分。
自分の特性、気質性格、長所短所をよく知った上で他人のではなく
自分の信念、秤に基づいて考え行動していれば自信に繋がり、
自分を味方につけていくことが出来る。
秤は自分の中にある。
イチローの言ってた通りだ。